全青司の全国研修会は、最先端の研究成果の発表や最新の情報を提供する場であり、毎年行われています。この研修のいいところは、全国の司法書士が集まるため、知り合いが多くできること、他県会の活動を知ることにより持ち帰れるものが多いことです。
私も全青司で活動するようになり、周りを見渡すと、結構同期合格が多かったです。中には、新人研修で同じ班だった人とも再会しました。皆さんとはよく情報交換しています。全国の方と触れ合うのはすごく貴重な機会です!全青司しずおか全国研修会、ぜひご参加ください。
7月に愛媛県松山市に分科会の打ち合わせにいったときのこと。木原先生と聴覚障がいを持たれている方の支援団体の方にお話を伺いました。司法アクセスというと距離的なものを連想しやすいですが、身体的な機能により、アクセスできない方も多くいらっしゃいます。実際に仕事として関わるようになると、気持ちを汲み取ることや意思疎通の難しさに直面します。草なぎ剛さん主演の「デフ・ヴォイス」は支援団体の方に勧められてた映画です。多少なりとも仕事に対する意識が変わりました。
令和2年10月、私は福祉関係者からの要請で、浜松市の最北部、人口1700人弱の水窪町を訪れました。一人暮らしの高齢の方からの相談でしたが、相談者の隣の家が空き家で、鉄骨がむき出しになっていて、その方のお宅にもたれかかっていました。その相談だと思ったら、全然違う相談でした。当時は土砂崩れで水窪町には一度愛知県側を通らないと入れませんでした。司法書士はこの地にはいません。そのとき私は「なんとかならんか!」と思いました。それが今の静岡青司協の活動となって表れています。写真は水窪町です。それまでは2回しか来たことがなかったこの地に、今は月2、3回来ています。観光名所もいくつかあります。大河ドラマおんな城主直虎のゆかりの地、高根城も、この水窪町にあります。
静岡青司協を代表する事業といえば、「中山間地事業」です。正式名称は「中山間地在住の方でも気軽に司法書士を利用できる仕組みづくり事業」。私がこういう事業をやりたいと提案したところ、当時の青司協会長がそのまま事業名にしてしまいました。
令和3年から人口1700人弱の水窪町で始めたこの事業、現在は、隣町の佐久間町でも行っています。今年3月には川根本町でも行いました。毎月1回の相談会で、これまでの相談件数が200件を超えました。
全国研修会では、第9分科会の第2部でこの事業の紹介があります。何もないところから始めたこの事業、どのような成果をあげ、どのような壁が立ち塞がったのか?など、これから取り組もうとする単位会の皆さんには参考になると思います。楽しみにしていてください。
写真は天竜川です。相談会場はここから車で20分ほど長野県方面に進んだところにあります。